最近流行りの画像生成系AI。この分野は素晴らしく、昔はデザイナーにお金をかけて依頼しないとできない分野でしたが、最近はちょっと学べばデザイナーいらずで、素晴らしい画像を作ってくれます。ここでは画像生成系AIについて、触ってみておすすめだったものを紹介します。
AI画像生成の魅力と現在のトレンド
AIによる画像生成の基本概念
画像生成系AIとは、人工知能を活用して新しい画像を自動生成する技術のことを指します。近年のAI技術の進化により、高品質な画像を自動生成することが可能となり、デザイナーやアーティストの作業の助けとなっています。
2023年の画像生成系AIの最新トレンド
生成系AIは「何が自然にどれだけ頻繁に存在するか」を学習したモデルとして説明されています。
画像生成AIは、利用者が入力したテキスト文から画像を生成するもので、2022年夏ごろから急激に発展しています。
「Stable Diffusion」という技術がソースコードを公開したことから利用が急拡大し、追加学習により特定の分野における画像の出力に特化したものも多く作られています。
ただし、入力単語を適切に選ばないと期待した出力が得られないことや、学習データ内の偏りが反映されること、規則・知識に従った出力にはならないといった技術的な特性があります。
また、同時に学習データの権利問題や生成物の著作権問題などの法的懸念点も指摘されています。
それでは、最新のサービスやアプリを見てみましょう。
Midjourney:画像生成系AIの有名サービス
Stable DiffusionとMidjourneyが二強として位置づけられています。
Midjourneyは多岐にわたるテンプレートを持ち、ビジネスからエンターテインメントまで対応しており、利用者の要望に応じて最適な画像を生成することが可能となっています。
フォトリアルな画像生成において高い評価を受けており、その生成する画像は非常にリアルであると評価されています。数カ月前には、Midjourneyを使用して生成されたトランプ前大統領の逮捕シーンの画像が話題となったのは有名ですよね。MidjourneyはDiscordを通じて利用することができ、ユーザーのハードウェアスペックに関係なく利用可能です。
一番メジャーな画像生成AIですね。今後はMidjourneyが業界を引っ張っていくのではと思っています。
Stable diffusion:存在しないはずのシチュエーションを生成してみます。
生成系画像AIの2強の一角Stable diffusion。非常に高度なAI技術を使用して、実在しないシチュエーションや場面の画像を生成することができます。例えば、過去の歴史的な事件を現代の背景で再現するなど、ユニークな画像生成が可能です。先般、新たなモデル「Stable Diffusion XL 1.0」をリリースし、その実写性が大幅に向上しており、本物の写真と見分けがつかないクオリティの画像が生成できるようになったとのことです。またこちらのサービス無料で結構使えます。こんなサービスが無料なんて驚きです。
用途としては、未来形の画像とかとても有効です。頭の中に架空のイメージがあれば結構近いものを作ってくれます。一度は触ってみる価値ありです。
Adobe Firefly:アドビが満を辞して出した生成系AI
Adobe Fireflyは、アドビの強力なAI技術を活用して、高品質な画像を瞬時に生成することができるアプリです。デザイナーやクリエイターにとって、作業の効率化に大いに役立ちます。
Adobe Fireflyの特徴: Fireflyは、2023年3月21日に公開されたジェネレーティブAIで、プロンプト(命令文章)をベースに画像を生成するAIとして機能しています。このAIは、画像だけでなく、文字に装飾を加えた「フォントエフェクト」や、ベクターベースのアートワークに対してカラーバリエーションを生成する「Recolor vectors」などの機能も持っています。特に注目が著作権フリーのadobeの画像を使用できると言われていることです。生成系AIが作成したものと著作権については、まだまだ未知数なのでこれは嬉しいことですね。
PhotoDirector: AIイラスト作成の新スタンダード
PhotoDirector(フォトディレクター)は、CyberLink(サイバーリンク)社が提供している画像編集ソフトです。特徴は、空の置き換えや美肌&人物補正、手ブレ補正などの機能があります。
フォトアニメーションや分散エフェクト、スパークエフェクトなどの機能を使用して、写真に動きやエフェクトを追加することができます。さらにレイヤー編集や文字入力、フレームなどのデザインに関する機能が搭載されています。PhotoDirectorは多機能で、特にVR撮影や360度写真の編集に関する機能が評価されています。
Snow: 女性に大人気の自撮り&AIイラストアプリ
「SNOW」は、ユーザーの写真から特徴を捉えつつ美化やトレンドを取り入れたAIイラストやアバターを生成することができる写真加工アプリで、多くのSNSユーザーに人気があり、異なるメイクや髪型の写真を使用することで、さまざまなスタイルのアバターを楽しむことができます。若い女性に人気のアプリですよね。AIアバターの生成結果は、ユーザーの特徴を保持しつつも、美化されたり、トレンドを取り入れたりしています。また、コンプレックスとされる部分もナチュラルに理想的な形に近づけられています。
Picsart: キーワードで瞬時にAIイラスト生成
Picsartは、キーワードを入力するだけでAIが関連するイラストを生成してくれるアプリ。忙しい中での素早い作業に最適です。Picsartは写真編集アプリであり、特に「AI画像ジェネレーター」という機能を持っています。この機能を使用すると、テキストから画像を生成することができます。また、AIが生成した画像は「#FreeToEdit」として他のユーザーによる編集やリミックスが可能で、商用目的での利用も許可されています。商用目的OKは嬉しいですね。最近だと企業のSNSとかもスマホで運用することが多く、担当者が思わず商用利用外の写真とかでリミックスして使う可能性もありますからね。
Meitu: アニメ愛好者必見のAIイラストアプリ
アニメ風のイラスト生成が得意なMeituは、アニメ愛好者には欠かせないアプリ。オリジナルキャラクターの生成も可能です。また写真を元にイラストを自動生成することができます。この機能は、SNSのプロフ画像作成などに利用されています。
AIピカソ: 手書きからAIイラストへの変換
手書きのスケッチをアップロードすると、AIピカソがそれをもとに高品質なイラストに変換してくれます。アーティストの新たなツールとして活用できます。ちなみに、「AIピカソ」の開発には「お絵かきばりぐっどくん」のメンバーが関わっています。こちらはLINEアプリのトーク画面で利用できる画像生成AIです。「AIピカソ」の最大の特徴は、イラストのフリー素材でおなじみの「いらすとや」とコラボしている点です。画像を生成する際、どのようなテイストにするかを左右する「スタイル」を選ぶのですが、そのなかに「いらすとや風」が用意されています。
アニメやイラスト系だと一番使いやすいと思います。
今後の画像生成系AIの展望
今後は、更なる高解像度な画像生成や、よりリアルな3Dモデリングの自動生成など、技術の進化が期待されます。また、著作権や利用規約に関する問題もクリアされ、安心して利用できる環境が整っていくことを望みます。
画像生成系AIは、これからも我々のクリエイティブな活動をサポートしてくれるでしょう。適切なアプリを選び、その可能性を最大限に引き出しましょう。